2012年5月30日水曜日

先週のリスニング、冠詞類の変化

まず、解答です。

Das ist kein Radio.

Mein Sohn spielt Klavier.

これは一緒に学習した聴き取り問題S. 17-3のふたつ目の問題の応用です。

否定冠詞kein/keineも不定冠詞のように変化します。(不定冠詞には複数形がありませんが、否定冠詞にはkeineという否定形があります。)

ドイツ語の名詞を使う時には、①必ずその「性」が何であるか(男性、女性、中性)意識しないといけません。男性と中性の名詞の前ではein, 女性名詞の前ではeineです。ここをまだわかっていない人がいるように思います。

ein / eine の前にk をつけると否定冠詞になります。

Das ist ein Buch. ---> Das ist kein Buch. (それは本ではない。)

また、mをつけると私の~、dをつけると君の~、sをつけると彼の~という意味になることもご理解いただけたでしょうか?

複数形の前でではそれぞれ keine, meine, deine, seine となります。

名詞の扱いでは、②さらに単数形複数形を意識しないと正しく書けません。

さて、これが彼女の~、その(中性)~、あなた(敬称)の~、などとなるとどうなるでしょうか?

それから、合成名詞について。
Geldautomat (ATM)のように (das) Geld + (der Automat)と二つ以上の名詞が合成されて作られた語が多々登場します。その場合は、いくつの名詞がつながっていても、全体の名詞の性・数・(そして格)は最後の名詞のそれに準じます。

Farkarten (女性複数) + Automat(男性)= Fahrkartenautomatは男性です。


先に行く前に、にちょっとだけ4格について勉強します。

形の上では男性単数以外はすべて1格と4格は同形です。男性だけ、ein(1) --- einen (4), kein(1) --- keinen(4) と形が違います。

格の用法についてはゆっくり学びますが、簡単にまとめたものをリンクしておきます。できればプリントアウトして持っておいてください。


この下の「授業用資料」の中に「配語法コーナー 辞書コーナー-1.doc」があり、そこに格について最小限の説明を入れてあります。




今度の授業では引き続き数字を学びます。


前回、ドイツの車のナンバープレートを読んでみました。今回はもう少し複雑になります。


S. 23の8,9を一緒にやりましょう。家族や友人のことについて年齢や住んでいるところなどについて述べます。




S. 26-27で旅先から絵葉書を送る練習をしましょう。ドイツのどこの街から葉書をだすか、これはインターネットで調べて気に入ったところを選びましょう。




時間があれば、6章(S.32)に入ります。


キャンピング場に休暇で来ている2家族の絵をよく見てください。すでになにがしか彼らについて述べられますね?


2012年5月23日水曜日

2012年5月22日火曜日

ドイツ語の入力方法について


ドイツ語の入力の仕方について。

キーボードをドイツ語配列にすればできますが、キーボードの配列が日本語や米語とかなり異なるので覚えるのに少し苦労するかもしれません。

それに対し、US-Internationalを使えば、ウムラウトやエスツェットをひとつ余分にストロークすることで入力できます。

以下のリンク先を見て、できればキーボード配列表を作って手元においてください。

US-International
http://en.wikipedia.org/wiki/Keyboard_layout#US-International

German
http://en.wikipedia.org/wiki/Keyboard_layout#Germany_and_Austria


2012年5月16日水曜日

先週のリスニング・冠詞類(否定冠詞・所有冠詞を含む)

前回のリスニングの解答です。

教科書に掲載されている文を少々ひねって出題しました。

1. Das Mädchen lacht.

2. Der Verkäufer wohnt in Berlin.

3. Die Polizistin sagt: "Halt! Wie heißen Sie?"

1. ほぼ全員正解でした。教科書(S. 12)では、Ein Mädchen lacht. ですが、定冠詞をつけて出題しました。

2. S. 10-問題8では、「店員さん」はdie Verkäuferinと女性形になっていましたが、それを男性形にして  der Verkäufer の形で出題しました。

3. 主語は「婦人警官」ですから die Polizistin です。der Polizistは男性形です。Polizisten と書いてしまうと、それは「男性の複数形」になってしまいます。

常に「冠詞・名詞の性・単数か複数か」を意識する習慣をつけましょう。

細かいことですが、(~は「~」と言います。)のように括弧に包んだ文を入れる時は、
" ......................" の前にコロン(:)を打ち、1スペースあけて引用符に包んだ文を入れます。ドイツ語では引用は厳密に言えば、"........................" ではなく、(このブログのフォントではうまく入力できませんが),, .................................." のように引用始めのところは ” は下付きで,, のように入れます。ここは授業でも説明します。


以上の引用の仕方まで含めて完璧な答案を提出されたのは2名だけでした。


次回の授業では、S.14-5,6の答をききます。S. 15は割愛します。


S. 16以降では、冠詞と同じような変化をする否定冠詞(kein/keine)、所有冠詞(所有形容詞、所有代名詞とも呼ぶ。mein/meine, dein/deine ...etc.)について学びます。



S.16では、不定冠詞(男性・中性:ein, 女性:eine)の前に k- がついたり、m-, d-, s-
などがついたkein/keine, mein/meine, dein/deine, sein/seine 等についても学びます。
kein/keineは否定冠詞で、 Das ist keine Uhr. と言えば、「それは時計ではない。」とeine Uhrを否定します。

Das ist meine Uhr. (それは私の時計だ。)
Das ist deine Uhr. (それは君の時計だ。)
Das ist seine Uhr. (それは彼の時計だ。)

などをひとまとめに覚えてしまいましょう。実はこの「君の」や「私の」は前回見たビデオに出て来ていたのです。今回は所有形容詞を意識してきいてみましょう。

ところで、不定冠詞に複数形はないが、否定冠詞や所有形容詞のあとの名詞が複数形の時はどう言うか? それは授業で説明します。

それから、受講者のみなさん、授業には辞書と文法の教科書(文法の教科書は担当の先生によって異なりますが、全く問題ありません。)を持参してください。

複数形を作る練習問題がありますので、よろしければ自己テストしてみてください。

http://www.hueber.de/shared/uebungen/lagune/fset.php?Volume=1&Lection=1&Exercise=2&SubExercise=1&Kurs=&Page=&idonParam=

ところで次回の授業では数字に関する書き取りがあります。

すでに1-10は暗記して言えますか?S. 9を参照してください。10-100まの数字はS. 22にあります。しばらく数字と格闘してください。


2012年5月6日日曜日

作文:疑問文(疑問詞有と無)、平叙文

今回は単純な作文ながら多くの問題を感じる答案が多く、二週間学習しただけではまだドイツ語の「文」を作ることが難しいことを痛感しました。文法が追い付いて来ればおのずと改善される問題ではありますが、ここでも解説します。

「それは何ですか?」
1. Was ist das?   これは丸暗記してください。

「それは(固定の)電話ですか?」
2. Ist das ein Tefefon?

早くも名詞の頭文字を大文字にするのを忘れてtelefonと書いた答案を散見。

「いいえ、携帯です。」
3. Nein, das ist ein Handy.

§1. まず語順について。

ドイツ語の文のパターンは3つしかありません。

1) 動詞が二番目に来る(助動詞があればそれが二番目)。--- 平叙文と疑問詞のある疑問文。1. と3. がそれに該当します。
3. では、Neinのあとにコンマを打てば文は続くものと考えられ、次に来る単語は小文字で始めます。Nein の後にプンクト(ピリオド)を打てばそこで終わるものと考えられ、次の語は大文字で始めます。だから、

Nein, das ist ein Handy.
Nein. Das ist ein Handy. のいずれかにします。

2) 動詞が文頭に来る。--- 疑問詞のない疑問文。「~ですか?」
英語のように助動詞は使いません。動詞 + 主語 + となりますが、主語が100%この位置にくるとは限りません。

Ist das ein Telefon?  (Ist:動詞、das:主語、名詞(冠詞+名詞))

このdasは何にでも使える「万能のdas」です。
ein Telefon: 電話には冠詞をつけます。
定冠詞をつけると、すでに話題の及んだ電話あるいは聞き手がすでに知っているものについてきくことになります。だから、

Ist das das Telefon? だと、「それは(あの)電話ですか?」

となり、「それは電話なのか、(携帯なのかiPodなのか、どれなの?)」ときくなら、
不定冠詞を添えて

"Ist das ein Handy?"

とします。

3) 三つ目の文のパターンは、副文といい、動詞が文末に来るものですが、これは後に学習します。

ところで、細かいことですが、「いいえ」は"Nein"です、"Nine"ではありません!


前回、ブログで指摘した注意点が改善されていない答案がかなりありましたので、ブログに掲載するコメント記事をよく読んでから答案を書いてください。